近年、「何を食べるか」が旅の主目的になる旅行者が急増しています。特に、ホテル選びにおいて“食”を最重視する人々が増えており、グルメ体験が宿泊施設選びの重要な基準になりつつあります。
ホテルの“食”が旅の決め手に
ホテルや旅館は「泊まる場所」から「食を楽しむ目的地」へと変化しています。これまで観光地にあるから、移動に便利だから、と選ばれていた宿泊施設が、「ミシュラン星付きの料理が楽しめるから」「旬の食材を使った会席料理があるから」といった理由で選ばれるケースが増えています。
特に国内では、地方のオーベルジュや、地元食材を活かした創作料理を提供する小規模ホテルの人気が急上昇しています。
実際のデータも支持
旅行予約サイトExpediaの「2025年世界の旅行トレンド予測」によると、グルメにフォーカスした旅行傾向は確実に拡大中。調査では、以下のような傾向が明らかになっています。
- 29%の旅行者が「有名レストランのルームサービスがあるホテル」を選びたいと回答
- 31%が「宿泊者限定のレストラン予約枠があるホテル」を好む
- 44%(日本)が「季節ごとにメニューが変わるレストラン」がホテル選びの決め手になると回答
世代によって異なる“食”のこだわり
若年層(20〜30代)では、SNS映えするビジュアルの料理や、インフルエンサーが紹介したレストラン付きホテルが人気。一方で、シニア層は「旅館の会席料理」「地元の旬を味わえる料理」など、より深く味わえる食を重視する傾向があります。
いずれの世代にも共通するのは、「ホテル選び=食選び」であるという点。ホテル内のレストランや朝食ビュッフェの充実度は、レビューサイトやSNSでも評価の対象となっており、ホテルの“食力”はブランド価値にも直結しています。
実例:グルメで選ばれるホテル
- 星のや東京(東京):和食の芸術とも言えるコース料理で外国人旅行者にも人気
- 界 加賀(石川):加賀野菜や海の幸をふんだんに使った会席料理が高評価
- 里山十帖(新潟):発酵食や地元野菜にこだわるレストランを併設した宿泊施設
まとめ:次の旅は“食”から決めてみては?
これからのホテル選びは、「どこに泊まるか」ではなく「何を食べたいか」が新基準。グルメ体験を主軸に旅を組み立てることで、より満足度の高い旅行が楽しめます。
次の休暇は、食事にとことんこだわったホテルで「美味しい旅」をしてみませんか?
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