テレビ番組や映画の影響で旅行先を選ぶ「ロケ地巡り旅」が引き続き人気

近年、テレビドラマや映画で登場した場所を訪れる“ロケ地巡り旅”が、世界的に根強い人気を保っています。世界で62％、日本では63％の旅行者が「映画やテレビの影響で旅行先を検索したことがある」と答えており、メディアが観光動線を生み出す重要な要素になっています :contentReference[oaicite:0]{index=0}。

「ロケ地巡り旅」とは？

英語では“Set‑Jetting”とも呼ばれるこの旅行スタイルは、映画やテレビ番組の世界観に触れたい人々が、その舞台となった場所を実際に旅するものです。映像描写だけではなく、実際に自身がその空気感を体験することで満足度が高まる傾向があります :contentReference[oaicite:1]{index=1}。

メディアの影響力は依然強い

• 世界：Instagram（43％）、テレビ番組（40％）、映画（39％）が旅行先選びに影響的。
• 日本：テレビ番組（68％）と本（39％）の影響が特に強く、グローバルに比べ“旧来メディア”への信頼が色濃い :contentReference[oaicite:2]{index=2}。

事例：パリの検索数が200％急増

2022年に公開された人気ドラマの新シーズンの影響で、パリ関連の旅行検索数が200％以上急増したというデータもあります。こうした実例は、映像コンテンツが旅行需要を直接喚起する力を持つことを示しています :contentReference[oaicite:3]{index=3}。

ロケ地巡り旅の魅力と傾向

• ✨ 没入感のある体験：映画やドラマの世界を肌で感じられる特別感。
• 🌍 地域活性化：ロケ地に観光客が訪れることで、地方の集客に貢献。
• 📸 インフルエンサー旅との融合：SNS映えする景観が、若年層も引き込む要因。

日本における聖地巡礼の潮流

日本でも「聖地巡礼」の一環として、沼津の『ラブライブ！サンシャイン!!』、久喜の『らき☆すた』など、アニメを切っ掛けに地域振興に成功している例が増えています :contentReference[oaicite:4]{index=4}。

今後の展開に注目

映像配信サービスの普及により、映画やドラマが世界中で同時配信される昨今、ロケ地巡り旅はさらにグローバル化・多様化が進むと見られます。観光業界でも、映像と連携したツアーやARガイドなどが登場し、進化が期待されます。

まとめ

“スクリーン”が旅行への導線になり、ロケ地巡り旅は単なる観光ではなく「メディア体験を現実で追体験する旅」へと変化しています。
次回の旅行は、映像で見たあの景色や街並みを、自分の目で確かめに出掛けてみてはいかがでしょうか？

※本記事はエクスペディア・グループや各種報道・調査データに基づいて執筆しています。